坂本竜馬と河井継之助
今、NHK大河ドラマ「竜馬伝」にはまってる。
と、同時に司馬遼太郎作「峠」にはまってる。
知人に紹介してもらった小説です。
峠の主人公は越後長岡藩の武士河井継之助。
この二人は幕末のほぼ同時期を駆け抜けている志士。
20数年前に「竜馬がゆく」を読み、竜馬に惚れて、
まじめにこんな人と結婚したいと思ったものでした。
司馬遼太郎は、「竜馬がゆく」が終わって、「坂の上の雲」の間に
「峠」を毎日新聞の小説として、書いたそうです。
西国出身の竜馬と、東のしかも雪国出身の継之助からとらえる幕末の様子。
黒船が来た事によって、日本が文明から大きく遅れをとっているあせりと世界との渡りに、
住む国は違えど、この二人はとても共通していて、先見の明があった事。
進歩している文明に日本も追いつくべき。攘夷とか鎖国とか言ってる場合じゃないと。
だけど周りは異国の脅威を感じ、新しいものを取り入れる柔らかな思想がないばかりか、
事なかれ主義で生きてきて、革命や、今までにないものを取り入れる事を恐れる家老達。
河井継之助は、良いと思う事にしか動かない、とても芯のとおった人物で、
かなりひきこまれてます。国おこしも命をはってやる、それが批判を買っても、ゆくゆくは
認めてもらえるような、そんな存在感を持った人。
今の世も、新しいものがどどーっと入ってくるが、怖い、分からないで、すませてはいけなくて、
その先の先を読まなくてはいけないのだと感じさせる物語です。