とあるお客様の話

micky_okoba2008-04-17


先日久しぶりにいらしたお客様の話。。
ヘアスタイルがずっとミディアムだったのに、ショートにイメージチェンジで
とても素敵だったので、つい、ヘアスタイル変えられて素敵ですねーなんて話してたら、、。
その方はなんと、抗がん剤で髪の毛が抜け、ようやくここまで伸びたんですなんて
笑いながらお話されて、ビツクリ!!

ご自分の闘病生活をとてもきさくに、ひとごとのように、話して下さるもんだから、
ついつい聞き込んでしまった。


たまたま検診で、子宮に腫瘍があることを発見。
悪性の腫瘍。つまり癌で、自覚症状がほとんどなかったらしい。
かといって、初期の段階でもなかったらしく、
担当の先生がかなり落ち込んで暗く告知されたほどだったらしい。

子宮系の癌は自覚症状が出た時は、もう手遅れなんだとか。

で、自分はあまり抗がん剤とか、手術とかせずに、その事も受け入れて、
それまでの命ならばとそれまででいいなんて、思ってたらしい。

でも先生がおっしゃるには、治療や手術を受けないにしても、
そう簡単には死なないらしく、やはり死ぬまで苦しむんだとか。

苦しさも同じなのであれば、治る治療をやろうということで、抗がん剤を投与する事に決めたそうで。
その投与の合間合間に、一生懸命仕事して、おいしいもの食べたり、ビールも飲んだりしたそう。
しかも、8時間ほどの摘出手術までしたそうなんだとか。

人はだれもが、生まれた瞬間に死にむかうものだけど、
その寿命や、死の迎え方なんて、自分で決めれるものではないし、
いつかは死ぬと漠然と思っていたものだけど、さすがに癌を患って、死への恐怖も感じられたそうだ。
でも、またすぐに忘れて、じゃあ生きている間に、あれもこれもと楽しい事をすすんでやっていたのだと。

神様は、死への恐怖を忘れるように、うまく人間の脳をつくってくれてるなぁとしみじみと思ったそうです。

もともとさっぱりとしたお客様だったんだけど、大病をされて、なお一層、腹がすわったというか、
潔いという言葉がピッタリくる素敵な女性でした。

そうした性格も加勢して癌細胞を消滅させたのかも♪

人間のメンタルな部分て、測り知れないほど大事な事なのかもと認識しました。